TRIZ Product Development Strategy

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#1『第6回 日本TRIZシンポジウム 2010』 マネジャーの為のTRIZ 科学的手法を活用したアプローチとマネジメント 科学的手法(QFD,TRIZ, 品質工学他) とは儲ける道具であり! 経営そのものであり! マネジメントそのものである! MOST 合同会社 2010, 9, 10 代表 山口和也#2会社概要 MOST 合同会社とは パナソニック、パナソニック・コミュニケーションズで科学的手法 (QFD,TRIZ、品質工学、 多変量解析、販売分析等の汎用技術)を 修得し、全社の業務改革で活躍したOBが参集した集団です。 MOST と言う名前は下記のような意味をもって命名しました。 You can get the MOST performance by MOST (Management Of Scientific Tool) with MOST. (MOST 合同会社) MOST 合同会社 福岡県糟屋郡宇美町とびたけ1丁目19-11 代表 : 山口和也 E-mail: [email protected] TEL、FAX 092-932-9701#3MOST 合同会社 代表 山口和也 略暦 1970年3月 九州大学工学部通信工学科卒業 1970年4月 九州松下電器入社 * 商品開発業務に従事 技術課長 技術部長歴任 * 全社業務改革に従事 九州松下電器 (株) 開発プロセス革新本部 本部長 パナソニック コミュニケーションズ(株) 経営品質推進本部 副本部長 (日本経営品質賞、 開発プロセス改革、 現 MOST 合同会社 代表 品質改革、間接部門改革、 工場改革)、 (2007年8月31日定年退職) 2007年9月3日 設立 立命館大学大学院非常勤講師(品質マネジメント) 山口大学非常勤講師 (開発プロセスの最先端) 九州大学非常勤講師 (経営品質革新)#4本日の講演内容 I、 企業活動の目指す姿と商品づくり *商品づくり・モノづくりの現状と目指すべき方向 * JQA (日本経営品質賞) 思想と科学的手法の関係 Ⅱ、横断的基幹技術(科学的手法) の取組み 1) 企業活動の使命を果たす為に必要な事 2) QFD (品質機能展開)とは! 3) TRIZとは! 4) 品質工学 (タグチメソッド)とは ! Ⅲ、纏め 1) 創造的課題解決プロセスと科学的手法 2) 科学的手法活用と一般的なマネジメントの差! 3) マネジャーにとってのTRIZとは!#5I- 企業活動の目指す姿と商品づくり 1) 商品づくり・モノづくりの現状と目指すべき方向 2) JQA (日本経営品質賞) 思想と科学的手法の関係#61-1) 商品づくり・モノづくりの現状 自己流のもぐらたたき的仕事 マネジメントなし プロセス軽視 出来たところ勝負 (企画、品質、コスト、納期、機能) 金のムダ、 時間のムダ 競争力喪失 顧客の信頼喪失 経営が厳しい#71-2) 商品づくりの目指すべき方向 「アプローチとマネジメント」 合理的な科学的手法導入で 未来予測と商品開発で 良いものを、安く、早く 科学的に・論理的に・必然的に実現・検証 他社優位性ある商品開発 このような事が言える コストパフォーマンスの良い商品開発 軽薄短小の設備、 1/10設備開発 マネジメントが必要#8科学的手法でQCDは どの様に改善されるのか? 今迄の商品づくりマネジメント 社員の能力を 1、担当者個人任せ 十分に使ったつもり 2、マネジメントが難しい 3、 頭を使わず汗を流す 10の力の集団で3の力の商品を造る *科学的手法を活用したマネジメント 1、ツールが良い 10の力の集団で13の力の商品を創る 2、技術議論に集中 3、複数人での論議 社員の能力を 最大限に引出す 商品力強化で 経営とは、マネジメントとは 社員の能力を最大限に使う事! 販売増利益増#9JQA (日本経営品質賞) 思想と科学的手法の関係 JQA1、目指す方向 科学的手法 米国ではMB賞 視点: 顧客・競争・変革 レーガン大統領 結果 : 卓越した業績 あるべき姿の徹底追及 2、 基本理念 (組織が持つべき共通の価値観) 1) 基本理念 (4つの要素) 顧客価値の創造と提供 ①顧客本位 他組織にない、今までない “独自能力”の形成と発揮 ④社会との調和 ②独自能力 ③社員重視 社会貢献 社会価値との調和 社員が自主性と創造性を 発揮する場や環境の提供 QFDで目標明確化 QFD, TRIZ, 品質 工学で実現可能 マネジャーはこれらの手法 をマネジメントのツールとし て考える必要あり 2) 価値前提による意思決定 「あるべき姿」 「望ましさ」からの価値前提の経営 事実前提の経営は不可 TRIZ, 品質工学 と思考が同一#10Ⅱ、横断的基幹技術(科学的手法) の取組み 「マネジャーの立場から考える」 1、 企業活動の使命を果たす為に必要な事 2、 QFD (品質機能展開)とは! 3、TRIZとは! 4、 品質工学 (タグチメソッド)とは!#111、 企業活動やマネジャーの仕事とはどのような事か 企業における商品づくりのステップ 商品づくり=顧客要望の品質作りこみ活動 = 知的創造活動 1、マーケティング 商品企画 市場を調査しどの様な商品を 創るのか 2、 研究開発 どの様な部品構成で商品を創るのか 3、 商品開発・設計 どの様な仕様(スペック)で商品を 創るのか 4、 製造法開発 製造 どの様な設備・条件で商品を 創るのか 5、販売(市場) サービス お客様に満足して頂いているか? 卓越した業績と結果を出す。・・・マネジャーの責任でもある#121-2) 何を学ぶべきか! 学ばすべきか! 商品づくり、 モノづくりの為の必須項目 セラミック技術、 電子工学、 従来のアプローチ 1、 専門技術や 従来の品質管理技術のみ 1990年以降に活動が 本格化した汎用技術 従来にプラス 2、 開発プロセス技術 マネジャーはマネジメントの パラダイムシフトが必要 情報工学、通信工学、 機械工学、 応用化学、 物理学、 航空工学、 電気工学 他 QC7つ道具 TQM、 FMEA、FTA等他 知的創造力を支援し 容易に問題解決が可能 最も重要なプロセスは QFD, TRIZ, 品質工学 (世界最高峰の汎用技術) 他にIT等の併用も必要#131-3) 商品創りの為の 企業活動 (プロダクションサイクル) と開発プロセス技術の関係 企業活動 (プロダクションサイクル) 有効な開発プロセス技術 マーケティング 研究開発 製品開発 製造法開発 製造 QFD QFD、TRIZ TRIZ、 品質工学 TRIZ、 品質工学 品質工学 検査 ☐ ☐ 品質工学 販売 QFD アフターサービス QFD 国内 品質工学 =Taguchi Method 海外#14Ⅱ、横断的基幹技術(科学的手法)の取組み 1、 企業活動の使命を果たす為に必要な事 2、 QFD (品質機能展開)とは! 3、TRIZとは! 4、 品質工学 (タグチメソッド)とは!#152-1) QFD (品質機能展開)とは? (Quality Function Deployment) 企業経営やマネジャーの仕事は お客様の要望を的確に把握する事から始まる お客様の要望を的確に把握する方法 商品企画段階を始め様々な検討に於いて、 お客様の要求する事柄 (品質) を 商品創りに反映させ、 売れる商品創りをするのに最適な方法 目標の明確化 当然この様な事はやっていると 思われているでしょうが 課題の明確化 やるべき事の明確化 実状は殆どやれていない#162-2) OFD (品質機能展開)とは? (Quality Function Deployment) 極めて簡単な二元表 ②顧客要求に対し技術 的にはどの様な事を 考慮すべきか? ①顧客はどの様にして 欲しいのか? 2 品質特性 3 4 顧客要求 1 要求品質 重要度 企画品質 3.4 どの様な特徴づけ をすれば顧客に喜 んで貰えるか? ⑤顧客の満足の為には どの様な仕様に すべきか? 5 LO 設計品質 重要 出来るか出来ないか をここで判断しない事#17QFDとは (まとめ) * 顧客の要望に添い、 *技術的にどんな事を実現出来たら、 *お客様の要望する品質を確保でき、 * 喜んで貰えるかを明確にする方法。 *その後 設計品質(目標)を明確にする方法 商品企画段階を始め様々な検討に於いて、 お客様の要求する事柄 (品質)を 商品創りに反映させ、 売れる商品創りをするのに最適な方法 特徴 漏れのない検討が 出来る 全ての業務(研究・ 開発含む)は先ず QFDありき 技術的課題の 実現の具体的な根拠はTRIZで!#18Ⅱ、横断的基幹技術(科学的手法)の取組み 1、 企業活動の使命を果たす為に必要な事 2、 QFD (品質機能展開)とは ! 3、TRIZとは! 4、 品質工学 (タグチメソッド)とは!#193-1)、 オンリー1、NO1の商品を容易に 創造出来る様 思考を支援する手法 TRIZ とは? TRIZ/ TIPS (ロシア語) Теория Решения Изобретательских Задач (英語) Theory of Inventive Problem Solving QCDに優れた抜群に良い システムの構成決定が可能 研究・開発の基本#203-2)TRIZとはどの様なものか? * 研究・開発・設計段階に於いて、 難しい技術課題を人類の 思考パターンに基づき、 思考する事で、 解決のアイデアを 容易に出し尽くすよう支援するツール 創造力を 支援するツール 1) 過去の250万件の特許を調査分析し * 特許とは全人類の 知恵者の思考の塊 2) 特許を体系化し *活用簡単 *ヒントを貰える * 論理的な思考可 3) 難しい技術的な問題の解決を支援するツールとした。#213-3) TRIZの思考パターンとは! 250万件の特許分析 体系化事例 TRIZは自分業界等で初と思われる事も他の業界の 過去の優秀な問題解決事例をヒントをしながら 本質でのアナロジー (類比思考)すると同時に 理想性やリソースの最大活用を追求する事を基本とする。 ① 現在抱えている技術問題は、 人類にとって初めての試みですか NOの筈 ②過去に他の分野にヒントになる 解決事例があると思いませんか? YESの筈 ③ 既存の資源 (リソース) は理想的な 活用をしていますか? NOの筈 99%ヒント有り#223-4) TRIZは何故凄いのか? TRIZ 従来 *自己流の 究極のナレッジマネジメント もぐらたたき的 1、250万件の特許には人類の全思考パターンが存在 研究・開発活動 *自分、又は 自分達で 思いつく範囲、 USA特許を取得する人は世界のトップレベルの人間 2、 体系付けられている Principles (原理)、 Effects (効果)、 Prediction (予測) 3、 目指している思想が良い 気づいた範囲の 解決策 「理想性の追求」、 「リソースの最大活用」と 「矛盾解決」という思想を徹底追及#233-5) TRIZのしくみ (3つの大きな柱) 3 効果 Effects 2 予測 Prediction 技術の代替案 解決のアイデア を出し尽くす 重要 理想性の向上 1 問題・課題の定義 工学的矛盾 原理 Principles QFD#241 工学的矛盾解決マトリックス 悪化する特性 39のパラメータ 面積 長さ 圧力 カ 改善する特性 面積 39のパラメータ 長さ 圧力 N 35, 01 14,16 の順番 力 工学的矛盾の解決に利用される発明原理の番号が250万件 の特許で使われた頻度に応じ4個まで記入されている#2539種類の工学的矛盾パラメータ 縦横軸とも同じパラメータが並んでいる 1. 移動物体の重量 21. パワー 22.エネルギー損失 パラメータは 2.静止物体の重量 23. 物質損失 極めて 24.情報損失 3.移動物体の長さ 4. 静止物体の長さ 5. 移動物体の面積 6. 静止物体の面積 7. 移動物体の体積 8. 静止物体の体積 9. 速度 10. 力 (強度) 11. 応力または圧力 12. 形状 13.物体の組成の安定性 14. 強度 15.移動物体の動作時間 16.静止物体の動作時間 17. 温度 18.輝度 19.移動物体のエネルギー消費 20.静止物体のエネルギー消費 25. 時間の無駄 26. 物質の量 27. 信頼性 28. 測定精度 29. 製造精度 30. 物体が受ける有害要因 31. 物体が発する有害要因 32. 製造の容易さ 33. 操作の容易さ 34. 修理の容易さ 35. 適応性または融通性 36. 装置の複雑さ 37. 検出と測定の困難さ 38. 自動化のレベル 39. 生産性 汎用的言葉で 表現されている#2640の発明原理一覧 マトリックスの交点に原理番号記載 1分割原理 21 高速実行原理 2 除去原理 3 局所性質原理 4 非対称原理 5 組み合わせ原理 長さと圧力の 矛盾より得ら れた原理番号 6 汎用性原理 35, 01 14,16 7入れ子原理 8つりあい原理 9 先取り反作用原理 10 先取り作用原理 11 事前保護原理 12 等ポテンシャル原理 13 逆発想原理 14 曲面原理 15 ダイナミック性原理 16 アバウト原理 17 他次元移行原理 18 機械的振動原理 19周期的作用原理 20 連続性原理 22 災い転じて福となす” の原理 23 フィードバック原理 24 仲介原理 25 セルフサービス原理 26 代替原理 27 ‘高価な長寿命より安価な短寿命' の原理 28 機械的システム代替原理 29 流体利用原理 30 薄膜利用原理 31 多孔質利用原理 32 変色利用原理 33 均質性原理 34 排除/再生原理 35 パラメータ変更原理 36 相変化原理 37 熱膨張原理 38 高濃度酸素利用原理 39 不活性雰囲気利用原理 40 複合材料原理#272 Prediction (技術進化の法則と標準解) * 技術の進化と * 課題の解決法には 法則がある * 技術進化の法則と * 標準解 (標準的解法)#28TRIZの 「標準解」の概要 合計127項目 A.不完全な「物質一場」に対して 1項目 B.測定検出問題に対して 12項目 C. 有害な効果に対して 37項目 1)既存の物質を変更する (4項目) 2) 場を変更する (5項目) 3) 新しい物質を導入する (11項目) 4) 新しい場を導入する (5項目) 5)新しい物質と場を導入する (3項目) 6)下位システムへ移行する (3項目) 7) 上位システムへ移行する (6項目) D.不十分又は過剰な関係に対して 65項目 1)既存の物質を変更する (18項目) 2)場を変更する (7項目) 3) 新しい物質を導入する (15項目) 4)新しい場を導入する (4項目) 5) 新しい物質と場を導入する (12項目) 6)下位システムへ移行する (3項目) 7)上位システムへ移行する (6項目) 場・ 力学、光学、熱、化学等 大きく分けて13種類#293 Effects (効果事例集) (Tech Optimizer より) 5,888項目の法則及び科学的効果の工学データベース 電磁波または光を検出する : 37 項目 X線ビームアラインメントモニタ装置 X線影像の可視化用スクリーン X線映像アレイ エレクトレット線量計 データの光記録ディスク バルクハウゼン効果 フォトクロミック効果 (強度の影響) フォトクロミック材料ベースの光メモリ ホログラフィシステム ホログラムの記録材料 レントゲンルミネセンス 異方性結晶の主軸の決定 移動映像のフレー・個固定 液晶ディスプレイの画像の生成 応力パターンの視覚化 共鳴光回折効果 他21項目#303-6) TRIZ活用によるアイディアの特徴 TRIZの思考パターンに沿って あらゆる角度からの検討 (アイデア出し) アイデア検討のイメージ アイデアの発散 課題 纏めのイメージ 金 銀 銅 四方八方に渡る検討で *抜けが少なくて的を得ている *従来比10倍~20倍の量のアイデアが出る アイデアの収束 * 出し尽くした膨大なアイディアを活用し QCDの質と実現性を考慮しつつ 最良のコンセプトとして纏める#313-7) TRIZのエッセンス 1、TRIZの根底思想 (目指すもの) 常に理想解をイメージする * 理想性とシステムの進化の徹底追求 *タダのリソースの最大限活用 *有料のリソースの最小限導入 結果:理想解を追求するので 当然品質も良くなる ・・・ 品質工学と同じ 2、 理想解への解決のヒント満載#3238) TRIZ実践で短・中・長期の 戦術・戦略の作成 理想解を意識しアイデアを出し尽くす事により戦略迄創れる 理想性(あるべき姿) 長 将来 コンセプト 進化の傾向 戦術 中 次世代商品 短 新商品 戦略 `従来商品 先行的知財の出願 年代#33マネジメント ツール 出来る商品 3-9) TRIZ (まとめ) *オンリー1、NO1の商品を容易に 創造出来る様 思考を支援させるマネジメント *究極のナレッジマネジメント * 研究・開発・設計段階に於いて、 難しい技術課題を 人類の思考パターンに基づき、 思考する事で、解決 のアイデアを容易に出し尽くすよう支援するツール *圧倒的に短時間で * 理想性に優れ、 時代を先取りする 抜群に良い商品のコンセプト (システム構成) が出来る 品質工学#343-10) TRIZは実際どのように使えば良いのか? 1、 お客さんの声や自分達の創りたい目標を明確にする 商品企画 ・・技術的にどのような事が出来たら良いか? 商品コンセプト(目標) 研究開発 ・・技術的にどのような事が出来たら良いか? 目標の明確化 (目標は高ければ高い程良い ) QFD 2. 2 研究・開発・・・技術的にどのように実現するのか不明 *机上(頭脳のみ)で具現化 設計 ・材料コストを大幅に下げたい *未来・将来の見える化 TRIZ (戦術から戦略へ) 机上 (頭脳のみ) で概要明確化 (お客様へ感動を与える商品創り) 具体的商品コンセプト QCDに優れた抜群に良い、システムの構成決定が可能 品質工学 誤差条件に耐える 商品づくり#35Ⅱ、横断的基幹技術(科学的手法) の取組み 1、 企業活動の使命を果たす為に必要な事 2、 QFD (品質機能展開)とは ! 3、 TRIZとは! 4、 品質工学 (タグチメソッド)とは! 1) 品質工学とは? 2) 品質工学の基本 3)品質工学の纏め 4) ソフトへの応用 5) 品質工学事例 (30人31脚) 6) 品質工学を知らない人達のアプローチとマネジメント#361-1)品質工学とは? * 研究・開発・設計・モノづくり段階 * 品質工学があるからこそ TRIZを力強く推進できる * TRIZを力強く推進するに は品質工学は必須 において品質を創り込む為の世界最高の優れもの手法 *海外ではタグチメソッドと呼称される 1. 創始者 田口玄一先生 (1924年~ ) 2、1950年頃より取り組み アメリカを蘇らせた男と言われる 3、1960年 デミング賞受賞 4、1980半ば 米国自動車業界での活用で米国自動車業界の停滞を打破 品質工学が実用に耐える事を実証した。 6、1988年 米国国際技術殿堂入り (ダ・ヴィンチ、ニュートン 生存者では6人目) 7、1993年 日本で「品質工学フォーラム」 設立 (後の 品質工学会) 8、1994年 米国 オートメーション殿堂入り 9、1997年 田口博士 米国自動車殿堂入り (日本人3人目 現在6名) (本田宗一郎、 豊田英二、 田口玄一、 片山豊、 梁瀬次郎、 豊田章一郎)#372) 品質工学の基本 (1) 制御工学の概念 誤差因子の影響が最小になるように 制御因子で制御する 出力 入力 システム ○ 入力 S 出力 ノイズ(誤差因子) 出力 バラツキ小さく 入力 出力大きく#38直交実験 制御因子 2) 品質工学の基本(2) D123 312237 012323- A B C D 1234 1 2 1 -- 3 1 3 4 5 123 123 312 123 222333 8 9 56789 1) 直交表による 要因効果図 SN比 組合わせ実験を実施 2) 要因効果図を作成 1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 3 3) 要因効果図より A 感度 最適条件を推定 12 2A 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3 B D 20 C 要因効果図を見ながら最適条件を推定する (1)とにかくバラツキを小さく S/N比を大きく SN比 = 10 log (m2/02) (2)次にセンター値の合せ込み 感度で合わせる・・・・ 感度 10 log (m2) バラツキを抑えたまま、 平均値を目標値に合せる#392) 品質工学の基本 (3) 確認実験(予測した制御因子水準での実験) 1)要因効果図より制御因子水準値予測 ①SN比より バラツキを小さくする制御因子の水準を求める ②感度よりセンター値を目標値に合わせる制御因子の水準を求める 2) 誤差因子を考慮に入れたバラツキの限界条件で(N1、N2) 目標とする特性を満足するかの確認実験を行う システムの素性が悪ければシステムの限界が明確になる (頑張っても無理と早く教える) この場合は根本的にやり直しの決断が 出来るので無駄の無い開発が出来る どちらもO システムの素性が良ければ バラツキの少ない品質の良いシステムが完成する O#400 3)品質工学の纏め(1) 現状の品質現場課題 無駄ガネ 品質工学とは品質現場 課題に応えるツール 開発・設計 品質造りこみに一苦労 品質造り込みが出来る 唯一のツール 工場 歩留が悪い 慢性的にバラツキ不良 ロットアウトでのやり直し 慢性的残業・休日出勤 バラツキを徹底的に抑える事を 最優先に考えているツール 市場 顧客視点を最優先し市場での 顧客より不良返品 リワーク対応 条件変動に徹底的に耐える事を 最優先に考えているツール#41C 3) 品質工学の纏め (2) 品質工学は田口先生の心からの叫び! 「企業はコストに強くなければならない」から出来た理論 企業の使命を果たす為にぴったりの理論 良いモノを安く早く創る バラツク部品 (安い部品)で バラツキの少ない商品 (品質の良い商品) を創る理論 田口先生名言 品質第1は会社をつぶす#42D 3) 品質工学の纏め (3) 従来実験 求めるものは良品 悪魔のサイクル に突入 いきなり *目指す性能の物を作ろうとする 出来るものは不良品 * 品質の良いものを作ろうとする 従来 : 再発防止型開発 品質工学での実験とは 出来るものはむしろ不良品 2段階設計 品質工学で 未然防止型開発 * ロバスト性(頑健性)の確保 (1段階) 堂々巡りはなし * 最適条件を見つける (2段階) 結果へ一直線 確認実験で良品を作る 確実なアプローチ#434、 ソフトへの応用 「直交表」を活用し *格段の時間効率化と *バグ発見率向上 を図る 今後御活用され、 導入の効果 「市場でのバグ撲滅」 を期待します。#444-1) 組合せテストは何故難しいのか? 組み合わせテストはやっているのか? (1)組合せ条件数が膨大である。 3因子の組合せ100%では ~X モジュールレベルで数十万~数百万ケース 現実的なテスト可能なケース数は1000以下 (2) 禁則条件が複雑で、正確に切り分け難い。 × (3)組合せ条件化での状態遷移は更にテストが 爆発する。 従来のテスト法では 必然的に 明らかな手抜きをするしか 手が無い 組み合わせのバグ発生#454-2) 直交表とは 27k (2, 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256***) を用いるのが普通 【列】 ソフト検証の場合列 は機能に相当する |水準数| |水準数 水準数 |水準数| 水準数 水準数 |水準数 4 4 4 2 2 2 列1 列2 列3 列4 列5 列6 列7 【行】 ソフト検証場合行は 検証番号に相当する 151 1 1 1 1 1 1 1 行2 1 2 2 2 1 2 2 |行3 1 3 3 3 2 1 2 |行4 1 4 4 4 2 2 1 |行5 2 1 2 4 2 1 2 列1と列2の組み合わせ |行6 2 2 1 3 2 2 1 行 2 3 4 2 1 1 1 列1は水準から水準4まで 列2も水準1から水準4まで |行8 2 4 3 1 1 2 2 |行9 3 1 3 2 2 2 1 |行10 3 2 4 1 2 1 2 列1と列2の各水準の組合わせは |行11 3 3 1 4 1 2 2 どれも1回出現する。 |行12 3 4 2 3 1 1 1-1、2-3、3-4等 行13 4 1 4 3 1 2 2 |行14 4 2 3 4 1 行15 4 3 2 1 2 2 1 |行16 4 4 1 2 2 2 列4と列5の組み合わせ 列4は水準1から水準4まで 列5は水準1から水準2まで 列と列5の各水準の組合わせは どれも2回出現する。 1-1、2-1、 3-2等 列6と列7の組み合わせ 列6は水準と水準2 列7も水準と水準2 列6と列7の各水準の組合わせは どれも4回出現する。 1-1,1 2,2-1,2-2#464-3) 直交表の性質 1)1因子 (1機能)で記載された水準は全てチェックできる。 (網羅率100%) 2)2因子 (2機能) の組み合わせは全てチェックできる。 (最大の特徴・・・・網羅率100%) 3)3因子 (3機能)の組み合わせは意図せずに 網羅率 60%から80%位は可能 4) 4因子 (4機能)の組み合わせは意図せずに 網羅率 30%から50%位は可能 5) 禁則関係は組み合わせとして網羅率は100%に近く出来る (年とか日は数が多いので5年毎、3日毎に入れるとして)#474-4)直交表活用による組込みソフトテスト方法 MOSTEST (Method using Orthogonal array for Software Evaluation Testing) 特徴・効果 直交表にはひと工夫有り 品質工学に則した直交表を用いて 網羅率100% (2因子組合せテスト)を 状態遷移パスの 確実な発見 格段の時間効率と格段の精度で実行します MOST社のソフトウエア検証ツール概要 1、 禁則条件因子と禁則設定因子の関係を記入する 2、 単純因子とその水準を記入する 1909種類の直交表 (L256,L128、L64、 L32、L16、 の変形) を用意し、 この中から最適な直交表を自動で検索し、 1、状態遷移の関係を記入する 2、 必要なテストが明確になる (自動) 3、 因子とその水準を記入する バグ検証用の直交表 (因子、 水準記載) を自動で作成します。 *2水準系 16水準最大16因子、 8水準最大25因子、4水準は最大32因子、2水準254因子 * 禁則因子4種類同時処理可能 (16水準,8水準、 4水準,2水準のいずれか) * 禁則設定因子の水準は16水準、 8水準, 4水準, 2水準のいずれか (但し禁則条件因子1水準数X禁則条件因子2水準数X禁則条件因子3水準数X禁則条件因子3水準数X禁則設定因子水準数が256以下) 22#485-1) 品質工学に関する日常事例紹介 福岡県 柳川市立 昭代第二小学校 (品質工学を知らずに品質工学を忠実に実践) 質問 30人31脚全国優勝! 「30人31脚とはどの様な競技」か? 多くの人の答え 「歩調を合わせて走る競技」???#49どの様なアプローチをしたのか? 1、 基本機能は? 「30人31脚とは」 全ての日常業務に 品質工学の考え方を! 「同じ歩数」で「同じ速度」で「歩調を合わせて」走る競技 2、目標の決め方? 一人ずつ50m走らせた。 品質管理手法 歩数:全員のセンター値34歩、速度: 全国優勝タイムレベル 9.2秒 3、どの様な練習をしたか? 全員ストップウォッチを購入 物を作らず 34数えて9.2秒で押す練習 驚異 : バラツキなんと 0.03秒! 4、 ばらつきは? 全国大会 Time 100mのオリンピック選手以上 1回戦:9.29秒 2回戦:9.26秒 準決勝:9.28秒 決勝:9.28秒#506)品質工学を知らない人達のアプローチとマネジメント 品質工学を活用していない、ほとんど全ての人達が 最善であると固く信じ、 日常実行している研究・開発・設計の アプローチとマネジメント 1) 先ず設計する。 2) 試作品を作る。 3) 不具合を検出する。 4) 不具合の原因を探す。 5) 不具合の原因を取り除く。 6)規格に合わせる設計変更をする。 再発防止型開発 6)この1)~6)のプロセスを何度も繰り返す事によって完成度を高めてる。 7) 市場で不具合が起こる度に、より厳しい試験法を追加したり、 より厳しい評価基準にする こんな非効率で論理性の無い アプローチとマネジメントは即刻やめましょう! 新技術分野開発 未然防止型開発 品質工学必須#51Ⅲ-1)、 纏め 創造的課題解決プロセスと科学的手法 TRIZを上手く使うには 「QFD」と「品質工学」を時間を変えて上手く使う事である。 3大手法の関係は、 どれかの手法が優れている訳ではない 活躍の時間的なズレがあるだけの事。 システムの要求機能と課題を明確にする QFD領域 品質工学領域 活用度 最良のシステムを実現する TRIZ領域 QFD ☐ システムの ◆品質を創り込む 研究 開発 設計 生産 「時間軸#52Ⅲ -2) 成果(利益) 纏め 科学的手法活用と一般的なマネジメントの差! 科学的手法を活用したマネジメント QFDで検討した結果を持って来い! (しっかり検討せよ!) 科学的手法でやってくれ! (全力でやれ!) 科学的手法でやってくれ! 頑張ってくれ!) 科学的手法とは魔法のツールではない! 魔法みたいに効果があるが 地道に、漏れなく、確実にしかも 世界の最高のレベルで検討をす ることであり、させることである! TRIZで出たアイデアを見せろ! (皆で知恵を集めよ!) 品質工学で検討したデータを持って来い! (不良品を徹底的に減らせ!) 一般的なマネジメント 何をどうやったら良いのか 管理者も担当も試行錯誤 よって成果が出にくい しっかり検討せよ! 全力でやれ! 頑張ってくれ! 皆で知恵を集めよ! 不良品を徹底的に減らせ! 投入エネルギー(人、モノ, カネ)#53Ⅱ -3) 纏め マネジャーにとってのTRIZとは! 1、目標の明確化 (目標は高ければ高い程良い) 2- QFD 研究・開発・・・技術的にどのように実現するのか不明 商品コンセプト(目標) 設計 ... ・材料コストを大幅に下げたい TRIZ 机上(頭脳のみ)で概要明確化 (お客様へ感動を与える商品創り) QCDに優れた抜群に良い、システムの構成決定が可能 3. - *システムの構成アイディアを お客さんの要求する品質を確保出来る様に *机上(頭脳のみ) で具現化 *未来・将来の見える化 (戦術から戦略へ) 具体的商品コンセプト 商品づくり時に具体的な条件だし (設定値) を決定する *バラツキ不良の真の要因を突き止めて改善条件を決める *安い材料でも品質が確保出来る様に条件を決める *工場で設備の作動条件を決める 誤差条件に耐える 品質工学 商品づくり#54御清聴ありがとうございます。 良き手法を身に付けあるいは身につけさせ、 良いマネジメント(科学的手法活用)を行い、 更なる経営の良化に繋げられる事を期待します。

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